大久保踊り

大久保踊りについて

大久保踊りは、八木大久保に伝わる踊りです。
江戸時代に起きた天明の縄騒動による犠牲者を弔うため、
八木大久保の住職が踊りを振り付けたことが始まりであるとされています。
に、兵庫県重要無形民俗文化財に指定されました。

大久保踊りには、単独で踊る手踊りと、男女で踊る道具踊りがあります。
踊りによって音頭や衣装、扱う道具が異なります。
また、道具踊りの音頭は義太夫にちなんだものが多いです。

体育会での大久保踊り

、大久保踊りは体育会の3年生の学年演技になりました。
体育会では、机踊りと傘踊りを、五尺節に合わせて踊ります。

机踊りは、菅原伝授手習鑑（寺子屋）の一場面を模ったものです。
武部源蔵役の男子は太刀を、千代役の女子は机を持って踊ります。

傘踊りは、薫樹累めいぼくかさね物語（土橋）の一場面を模ったものです。
絹川与代門役の男子は傘を、累役の女子は利鎌を持って踊ります。

五尺節（机踊り）

  1. 五尺いよこの 手習鑑
    武部源蔵の 物語
  2. 机文庫に むしものまでも
    持って寺入り する子供
  3. 一字千金 習わす人は
    世話もかくとぞ 知られける
  4. 吾子わがこ、小太郎 寺入りさせて
    菅秀才の お身代り
  5. それと源蔵は 覚悟をきわめ
    連れに戻った 後うしろから
  1. 油断見すまし 切ってはかかる
    そばの机で 受け止める
  2. 待ったませんせ コリャどうなさる
    進みかねてぞ 見えにける
  3. 梅は飛び散る 桜は枯れる
    つれなかるらん 松王丸
  4. みだい若君 涙にむせび
    ちりぬる命 ぜひもなや
  5. 六道のうけの お弟子となりて
    京は故郷と 立別れ

五尺節（傘踊り）

  1. 五尺いよこの 先代萩土橋
    涙累かさねの 物語
  2. ひなの旅路を さまよいたもう
    くもる心の 稲村に
  3. こわさひやいさ 歌方姫は
    晴れぬ思いに 泣くばかり
  4. 夫絹川 与代門殿が 「歌方姫の
    お供して下総さして連れ帰る」
  5. 妬む累は 髪逆立て
    とても添われぬ 身の上を
  1. 日頃いとしい かわいい人と
    だましおったと 気もくるい
  2. 鎌を振り上げ せり合う刃先
    ソット累の のどにふれ
  3. 朱あけに染めなす その身の過失
    可愛い者よと 抱きおこす
  4. 次第次第に 急所のいた手
    哀れ土橋の 露と消え
  5. のりの光も たちまちうせて
    長き別れぞ ぜひもなき

五尺節の楽譜がご覧になれます。